ではどうしたら子供が読書好きになるのかというと、それは“親の読書活動”が大きく影響するようです。ベネッセ次世代育成研究所の調査によると「子どもの読書時間は、親の読書時間や親による『読み聞かせ』の頻度に比例する」とのこと。
( http://berd.benesse.jp/jisedaiken/research/research_22/pdf/research22-05.pdf 2013年3月ベネッセ次世代育成研究所「第1回 幼児期から小学1年生の家庭教育調査報告書」第3章 母親のかかわり 第2節 絵本や本の読み聞かせの様子)
自分自身の読書時間はなかなかとれないという忙しいパパやママも、子どもへの読み聞かせの時間は毎日たっぷり取りたいですね。また、子どもの成長につれて頻度が低くなってしまいがちですが、幼少期の読み聞かせ期間が長いほど、子ども自身の読書量が多くなるといわれています(※)。「集中して聞いてくれない」「自分である程度読めるようになったから」という理由でやめてしまうのはもったいない! こどもの気持ちを引きつけ、一緒に楽しみながら読み聞かせを続けましょう。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/tosho/houkoku/05111601/003/004/002.htm (※)出典元 文部科学省「親と子の読書活動に関する調査 第3章 4保護者の支援が子どもにの読書活動へ及ぼす影響」
子どもの人気者に学ぶ! 引き込ませる読み方
子どもの気持ちを引きつける絵本の読み方ってどんなもの?7/19(日)・20(月・祝)に柏の葉キャンパス駅前で開催された「マナビーヤ!フェスタ」では、NHK教育テレビで子ども達に絶大な人気を誇る「オフロスキ―」でおなじみの小林顕作さんが絵本の読み聞かせを行い、約50組の親子連れが集まりました。
クイズや歌の時間を交えながら、約1時間の間に小林さんが読んだ絵本は7冊。最近の人気作「ほげちゃん」のほか、なつかしの「花さかじいさん」や不朽の名作「ぐりとぐら」「からすのパン屋さん」などです。
登場するキャラクターごとにちゃんと声色を変え、しっかりと抑揚をつけながら読むのが小林さんのスタイル。身振り手振りでちょっとオーバー気味のリアクションをとったり、文中で歌のシーンがあればちゃんとメロディーをオリジナルで作って歌いあげます。「とこやにいったライオン」を読み終わったときには「お父さんお母さん、この本は家で読む時かなりのカロリーを消費しますよ……」と息を切らしながらアドバイスし、笑いを誘っていました。
何度も読んだ絵本を読む時や、子どもが飽きているかも、と感じたら、これまで読んでいた読み方を変えてみてはいかがでしょうか。いつもより思い切って声を出し、一緒に笑いあいながら読書時間を過ごせば、学習能力の向上だけでなく、親子の絆もより一層深まりそうです。