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キレイも元気も♪ お酢の魅力を学びながら、「ラブリー花ちらし寿司」を作ってみた

未来こどもがっこうで、1月からスタートした食のシリーズカリキュラム「元気のミソ~日本の調味料の不思議~」。第1回は味噌づくり、第2回は醤油工場見学を行ない、和食に欠かせない発酵食材の「味噌」「醤油」について学んできました。最終回となる第3回では、ちらし寿司を作りながら「酢」の使い方、魅力を学びます。

柏の葉キャンパスには、思考力や判断力、表現力など、これからのこどもたちに必要となる“未来力”を育む「未来こどもがっこう」という学びの場があります。これまでの学校の枠を超え、大学や企業・団体、研究者、住民など街のみんなで協力してつくられ、年間を通して、幼児から高校生まで幅広い年代のお子さんが学べるカリキュラムが用意されています。

日本人の食文化を何千年も昔から支えてきた発酵文化。子どもたちにもその発酵文化に触れてもらうため、3月13日に、食のシリーズカリキュラム「元気のミソ~日本の調味料の不思議~」の3回目が開催されました。

先生は、野菜・発酵を中心に、食卓から始まる心地よい暮らしの提案をしている料理研究家ユニット「ベジエフ」の大瀬由生子先生(写真右・ニックネームはボス)と川浦智子先生(写真左・ニックネームはモコ)のお2人。

始めに味噌作りの時と同様、5人1組のグループにわかれ、班長、道具係、発表係、笑い係、書記係を決めていきます。前回は初対面ということもあり、なかなか役割分担ができませんでしたが、今回はあっという間に係が決定。3回目ともなると、チームワークもバッチリです。

1回目の時と比べ、きちんとコミュニケーションをとれているこどもたちの姿に成長を感じます

お料理にも健康にも良い酢の効果って?

調理実習に入る前に「酢」の作り方、種類、役割などについて学んでいきます。
まずは、普段そのまま食卓にのぼることはない「酢」がどんな味をしているか、スプーンですくってちょっとだけ味見。
なめた瞬間ギュッと口をすぼめるこどもたち。あまりの酢っぱさにみんな驚いたようです。

そのままでは酸っぱすぎて口にできないお酢ですが、お寿司、漬物、酢豚、マヨネーズ、ポン酢など、さまざまな料理や調味料に利用されています。

酢には「細菌の増殖を防ぐ」「魚の臭いをとる」「お肉を軟らかくする」「野菜の彩りを美しくする」などお料理をより良いものにする効果はもちろん、疲労回復や整腸作用、脂肪減少など、体にうれしい作用も。

酢に対する知識を深めた後はいよいよ調理実習。まずは先生が見本を作り手順を学びます。

『ちらし寿司の作り方』手順
①炊きたてのご飯を飯台にあけ、全体にゴマをふりかける。
②寿司酢を全体に回しかけ、酢の浸透をよくするため団扇であおぎながら、しゃもじで切るように手早く混ぜる。
④絹さやは筋をとってサッと茹で、半分に切ったらさらに斜め半分に切る。
⑤ボウルに卵をわり、砂糖小さじ2と塩ひとつまみを加えて溶きほぐす。次にフライパンにサラダ油小さじ1を淹れ中火で熱したら、卵液を全部入れて、菜箸でそぼろ場になるように絶えずかき混ぜて、煎り卵を作る。


手順を覚えた後は、ご飯を混ぜる係、団扇であおぐ係、卵を焼く係、絹さやを切る係にわかれて作業開始です。

手の空いたグループの仲間も協力して両サイドからご飯をあおぎます

花型でくり抜いたハムは仕上げの飾り用にとっておき、余った部分をハサミで細かく刻んでご飯に混ぜます。

煎り卵は、先生と一緒に作ります。

ご飯が他の材料としっかり混ざったらお皿に取り分け、最後の盛り付けに取り掛かります。


チャーハンのように丸く盛りつけたり、花型のハムの上にイクラを乗せたりと各自こだわりをもってちらし寿司を飾り付け。

1回目に作った味噌を使ったお味噌汁も一緒に「いただきます!」
自分たちでつくったちらし寿司とお味噌汁。みんな「おいし~い!!」と夢中で食べて、しっかりと完食です。


食事のあとは、発酵の仕組み、麹菌の働き、発酵調味料の作り方など、これまでの講座で学んできたことを振り返ります。
みんなしっかりと発酵についての知識を身につけており、発酵調味料のつくり方も完璧に答えることができていました。

素材に触れる。匂いをかぐ。味を知る。発酵について見聞きするだけでなく5感で体験したことで、こどもにとって発酵が身近なものとなり、知識を深めることができたようです。



発酵文化の魅力をみんなに少しでも知ってほしいと言っていたベジエフのお二人もうれしそう!

この日書いてもらった感想には、「ちらし寿司がおいしかった」というものから「いろいろ作れて楽しかった!」「これからもいろいろ食べたり、作ったりしていきたい」「パパとママに作ってあげたい」といった意見も多く、「作る」ことに興味をもった様子もうかがえました。


最後に大瀬先生から終了証明証書が授与され、全3回のカリキュラムは終了。ちょっとさみしい気もしますが、発酵の知識を身につけたこどもたちの姿が頼もしく見えてきます。


世界を代表する和食を支える発酵文化。それを正しくこどもに伝えていくことが、私たち大人の大切な役割です。

あまり難しく考えず、おうちの中で、今日のメニューに発酵食材を使っているのはどれ? と質問してみたり、一緒にお味噌汁を作ってみたり……。そんなちょっとした問いかけや行動をするだけでも、お子さんに興味をもってもらうきっかけづくりになりますよ。


「未来こどもがっこう」
http://miraikodomogakko.com/


「元気のミソ~日本の調味料の不思議~」第1回はこちら
・はじめての“マイお味噌”づくりに夢中! 「元気のミソ~日本の調味料の不思議~」https://www.oideyo-tx.com/article/1360



「未来こどもがっこう」過去の記事はこちら
・おいしいだけじゃなかった! 知れば知るほどおもしろいマグロの魅力→https://www.oideyo-tx.com/article/1561
・ゲームは自分で作る方が楽しい! アイデアいっぱいのオリジナルすごろく完成 →https://www.oideyo-tx.com/article/1478
・対話力、思考力、表現力を伸ばす“こどもの哲学”。「ヒーローってなんだ??」→https://www.oideyo-tx.com/article/994
・「失敗をおそれない」若き発明家たちから学ぶ→https://www.oideyo-tx.com/article/328

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