※この記事はナビゲーターを退会された方のアーカイブです。
山形在住の魔法使い現る。
キッザニアで有名なKCJグループが運営する「オークビレッジ柏の葉」は、食と農のつながりを実感できる体験施設として2012年にオープンしました。
土をいじれば、大地の恵みを感じる事ができ、人が集まれば、手ぶらでバーベキューを楽しむ事ができ、お腹が減れば、取れ立て野菜のサンドイッチやこだわりの料理を味わう事ができる。
もりだくさんの魅力が詰まったビレッジなんです。
しかも、柏の葉キャンパス駅から徒歩1分!
お子さんが遊び疲れて寝てしまっても、帰りの道中おんぶやだっこでの長距離移動の心配はありません。お父さんもお母さんもたっぷりビールを楽しめるってわけなんです。
そんな、夢の村のメインダイニング監修者「アル・ケッチャーノ 奥田シェフ」から、先日イベントで、とっても簡単で本格的な新鮮野菜レシピを伝授されてきました。アル・ケッチャーノは、山形県にある有名イタリアンレトランで、奥田シェフは世界の料理人1000人に選出された凄腕シェフなんです。なんでも、野菜と話ができるとか(笑)。それでは、シェフから聴いた秘伝をこっそりご紹介します。
野菜は植物属なりけり。
●野菜は人間のために生まれている訳ではありません。人間が生まれる前から地球に存在していました。彼彼女らの使命は自分の「種」を未来に残す事。例えばトマトは種を残す事に優れています。それは動物に見つけられやすいように赤い色をしているからです。鳥に食べられて、糞となって他の地に運ばれて繁殖地を拡大していく。このように野菜は自分の「種」を残す為に自ら変革と工夫をしているのです。
●わさびはツーンとします。これは「かじる」とわかること。つまりわさびはそもそもが動物から食べられたい思っていない。身を守るためにミロシナーゼという成分を発して辛くしている。「僕をもう食べないで」というシグナルです。
●そんな野菜に対して、人間は火を使って対抗します。人間は他の動物が食べない物を「火」を使う事で食べられるようにして、繁栄してきました。
➡なるほど!野菜に様々な色があるのは、そんな野菜の知恵という訳なんですね。色もさることながら、味にも秘密があったのが目から鱗。野菜の防衛本能ですねDNA。逆に、かじってあまーい野菜、例えばサツマイモなんかは、どんどん食べてもらいたい種ってことですね。という知識をいただいたところで、第一品目の試食は「カブのサラダ」でした。カブは外側の辛いところを厚く切ることで、中の甘い部分だけが残ります。つまり、カブも動物に食べられたくない種。これらの種は、外側の辛い部分を削って生でいただくか、火を入れて食べるのがコツなんです。
奥田シェフの魔法その1
●包丁を使うときは、バトミントンのラケットの持ち方がベスト。包丁が走り出します。
●サニーレタスをちぎる際は、小川のせせらぎを想像してちぎるとシャキッとします。
●カブに塩をふると水気がでて空中の乳酸菌を拾ってしまい、一夜漬けになってしまう。先にオイルをつけると膜ができて一夜漬けになりません。盛り付けは息をとめて。葉っぱは上を向いているように配置し、カブは葉の間に入れます。
➡うーん、何ともこれはもうマジックです白魔術!いや野菜だけに野術とでも申しましょうか。いや、野術ってなんかサバイバルっぽいですね(笑)。野菜は調理する人間からの波動を何か感じ取っているってことですよね。観念しているからこそ、少しでも美味しくなってやろうっていう、なんだろう、対話って人間同士のものではなく、生きるもの全てに可能なことなんだなと考えさせられました。一瞬だけ(笑)、後はもう何も考えられないぐらい試食!試食!だって美味しいんですもの。
奥田シェフの魔法その2
●ワインを飲みながら料理をすると、ワインに合った料理になります。
●スパゲティはソースと絡める為に100回まわします。粘度がアップするので、クリームの量で絡み具合を調整します。
●スパゲティを掬う時は、フォークに2本からめとり巻きます。最後の1本はゆっくりすする事でソースが飛び跳ねません。
➡あいやー、簡単に美味しさアップ、さらにマナーもアップできるなんて…。知っている知らないってホント大きいですね。よ!この情報化社会!え〜コホン。さらに、ワインは通常ボトル1本で7杯とれるそうです。つまり、ワインを飲みながら調理すれば、1週間でワインの味がわかるようになるとか。もうね、ソムリエ目指しちゃいますよ!缶ビール2本で眠くなりますけどっ!(笑)
奥田シェフの魔法おまけ
●トマトは先っぽを摘んで、指がとまると糖分が高い。スルッと抜けると糖分が低い。糖分は8度以上になると、人間が美味しいと思う、本能が動く。
●アスパラは茎側を見て、穴が多いものは苦くて美味しいアスパラで鮮度が高い。
●電車を降りる人は、おでこがせり出る。(え!!!これ超つかえる!)
どうですか?僕は本当に知らないことばかりで舌鼓に耳鼓(痛いわ!)を打ち続けたイベントでした。この後自分でも奥田シェフに伝授いただいた魔法を駆使して「白カブのサラダ」と「桜えびのクリームソースパスタ」をつくってみました。サイコーです!マジックポイント無くなりました!(笑)。奥田シェフ直伝の料理は山形まで行かずとも、ここオークビレッジのメインダイニングで楽しむことができます。ぜひ皆さんも、野菜をもっと近くに感じる「オークビレッジ」で貴方だけの魔法を見つけて教えてくださーい!