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科学の街つくばで、研究機関を巡って科学に触れる!

「TX&サイエンスきっぷ」を使って、つくば駅周辺の研究機関を見学してきたので紹介します。7月21日(金)~8月31日(木)の夏休み期間中は、通常、土日祝日のみ運行しているサイエンスツアーバスが、平日(月曜を除く)も運行しているため、周辺に点在する研究機関を巡りやすくなっています。

体験しながら先端科学を学べるつくばエキスポセンター!

サイエンスツアーバスは、「地図と測量の科学館」や「筑波実験植物園」などを通る北回りと、「サイエンス・スクエアつくば」や「スペースドーム」などを通る南回りがあります。
今回は、南回りのバスに乗って研究機関を巡ります。

まずは、つくばエキスポセンターに向かいます。
バスがちょうど発車してしまったので、つくばのバスロータリーからも見えるH-Ⅱロケットを目印につくば駅から歩きます。

つくばエキスポセンターとH-Ⅱロケット

近づくとだんだんと大きく見えるH-Ⅱロケットに期待を膨らませながら、5分くらい歩くと、つくばエキスポセンターに到着です。

1階の展示スペースでは、箱の横を押すと空気が発射されるエアバズーカや、手を当てると放電が手のほうに移動するプラズマボールなど、色々な体験型の展示物が置いてあります。
親子で楽しみながら科学に触れ合えることができ、子供たちも科学を身近に感じることができそうです。
この日も、夏休みだけあって多くの子供たちで賑わっていました。

体験できる展示が多い1階スペース

2階には、「超への挑戦」や「宇宙への挑戦」などの名前のエリアごとに、それぞれのテーマにあった展示物が置いてあり、潜水艦の「しんかい6500」などの展示物もありました。

また、7月21日(金)~9月3日(日)までの間は、企画展の「南極展」が行われています。
実際に南極の氷に触れることができたり、南極の生き物や南極観測隊の活動なども紹介されていたり、とても興味深かったです。

企画展「南極展」の展示

プラネタリウムホールに向かう通路には、1985年に開催された科学万博の展示もされています。
当時のプラネタリウムで使用した星を映す装置である「恒星球」は、30年以上経っていても、未来を感じさせるデザインでした。
当時の科学万博に来た人が想像した未来の姿に、現在はどれだけ近づけたのだろうと思いながら見るのは、とても感慨深く感じました。

科学万博から20年間稼働したプラネタリウム「恒星球」

今回は、残念ながら時間の関係で見る事ができませんでしたが、世界最大級のプラネタリウムもあります。
上映スケジュールによって「こども番組」や「星空解説番組」が公開されていて、夏休み期間のオリジナル番組は「巨大隕石衝突」が公開しているそうです。

巨大隕石衝突のチラシ

最先端の科学技術が集結、「サイエンス・スクエア つくば」

つくばエキスポセンターの次は、「サイエンス・スクエア つくば」にサイエンスツアーバスで向かいます。

「サイエンス・スクエア つくば」は、国内で最大級の公的研究機関である産業技術総合研究所の最先端の科学技術を知ることができます。

ヒューマノイドロボット

受付では、赤外線をつかった音声ガイドシステム「アイミュレット」のイヤホンを貸して貰うこともできます。

イノベーションゾーンのライフテクロノジーのエリアでは、脳波による意思伝達装置「ニューロ コミュニケーター」や、人のそばで働く「生活支援ロボット」の安全性を確かめる取り組みなどが紹介されています。
病床の方や高齢者の方の助けになる技術が数多くあり、これらの技術が実用されると、将来の生活がどのように変わっていくのか、とても楽しみです。

脳波による意思伝達装置「ニューロ コミュニケーター」

その他にも、グリーンテクロノジーやものづくりのエリアもあり、興味深い技術や研究テーマに出会えました。

体験ができる展示物もあり、「3D触力覚技術」のデモ機では、同じ平面を指で押しているのに、ボタンのように感じたり、ダイヤルを回しているように感じたりと不思議な体験をすることができました。

感触の錯覚を味わえる「3D触力覚技術」

人型のロボットだけではなく、アザラシ型ロボットの「パロ」も展示されていて、触ることもできます。
世界で最も癒し効果のあるロボットとしてギネスブックにも登録され、医療・介護施設などで活用されているそうです。

アザラシ型ロボット「パロ」

宇宙への夢が広がる筑波宇宙センター

「サイエンス・スクエア つくば」の見学を終えて、最後に筑波宇宙センターに向かいます。

筑波宇宙センターは、日本の宇宙航空分野の研究開発を担っているJAXAの事業所で、宇宙開発のこれまでの歩みと取組み、そして現在の姿を知ることができる施設です。

漫画「宇宙兄弟」の人気もあり、JAXAや宇宙に興味がある人は、一度は訪れてみたい場所の一つではないでしょうか。

50mもある本物のH-Ⅱロケットがお出迎え

まずは、展示館「スペースドーム」を見学です。
スペースドームを入るとすぐに100万分の1スケールの地球がお出迎えしてくれます。
写真の地球の上にある白いラインは、地上から宇宙までの距離100kmを現しているそうです。
また、飛んでいる人工衛星も地上からの距離と同じ縮尺になっているそうです。

ドリームポート

人工衛星が展示されているエリアでは、多数の試験機が並び人工衛星の役割について学べます。
中でも人工衛星「ゆり」の展示は必見です。トラブルなどに備えて、以前は同じ人工衛星を2つ作っていたため、貴重な本物が残っていて見ることができます。

実験用中継放送衛星「ゆり」(BS)

スペースドームの中央付近にあり、一際目を引くのが、宇宙飛行士の若田さんが日本人初となる船長を務めたことでも有名な国際宇宙ステーションにある「きぼう」日本実験棟の実物大モデルです。

実際に中に入ることもできます。
無重力空間では天井や床面といった感覚がないので、上下左右に機器が設置されており、不思議な感覚を味わえました。

国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟の実物大モデル

月周回衛星「かぐや」の模型をはじめ、映画にもなった小惑星探査機「はやぶさ」の2分の1スケールモデルの展示もされていました。

現在は、「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」を目指して宇宙を飛行しており、2018年半ば頃小惑星に到着し、1年半ほど滞在して、2020年の東京オリンピックの年に地球に帰還する予定だそうです。

小惑星探査機「はやぶさ」

もっとゆっくりとスペースドームを見たかったのですが、サイエンスツアーバスの最終の時間になってしまったので、名残惜しくもつくば駅まで帰りました。

今回は、3つの研究機関を巡り、午後からでも十分楽しめましたが、1日かけて見学をして、もう少しゆっくり見たかったとも感じました。
つくばには、まだまだ魅力的な研究機関が多くありそうなので、またの機会に見てみたいと思います。

各種情報

〇TX&サイエンスきっぷ
 発売期間:7月21日(金)〜8月31日(木)
 発売箇所:TX各駅の券売機・ご案内カウンター
 内  容:①TX線内(発売駅〜つくば駅間)1往復乗車
      ②つくばサイエンスツアーバス1日乗り降り自由
 U R L:http://www.mir.co.jp/company/release/2017/721831tx.html
 ※ 毎週月曜日は、つくばサイエンスツアーバスが運休のため、発売していません
 ※「TXぬりえペン立て」をプレゼントしています(先着1,000名さま)

〇夏バス「つくばサイエンスツアーバス」(TXを使わない方は、こちらが便利)
 発売期間:7月21日(金)~8月31日(木)
 発売箇所:関東鉄道 つくば学園サービスセンター(BiViつくば1F)
 金  額:大人500円・子供250円
 内  容:つくばサイエンスツアーバス1日乗り降り自由
 U R L:https://www.i-step.org/tour/news/index.php?id=248&cmd=detail
 ※ 「スタッフガイド同行コース」は、事前予約です

〇つくばエキスポセンター
開館時間:9:50~17:00
 休 館 日:夏休み期間中(7月21日〜8月31日)は無休
 入 場 料:展示場のみ見学 大人410円・子供210円
      展示場とプラネタリウム見学 大人820円・子供410円
 U R L:http://www.expocenter.or.jp/?page_id=22

〇サイエンス・スクエアつくば
 開館時間:9:30~17:00
 休 館 日:夏休み期間中(7月21日〜8月31日)は無休
 入 場 料:無料
 U R L:https://www.aist.go.jp/sst/ja/index.html

〇国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) 筑波宇宙センター
開館時間:展示館「スペースドーム」9:30~17:00
     企画展示・ミュージアムショップ10:00 ~ 17:00
休 館 日:夏休み期間中(7月21日〜8月31日)は無休
 入 場 料:無料
 U R L:http://fanfun.jaxa.jp/visit/tsukuba/

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