昔ながらの街並みが残る「宿場町通り商店街」
駅の西口ロータリーから北千住駅前商店街を国道4号に向かって5分ほど西に歩くと、右手に見えてくる「宿場町通り商店街」
北千住は、江戸時代に「江戸四宿」のひとつとして数えられるほど発展を遂げていたそうで、昔ながらの商店が数おおく軒をつらねています。
この時点で「北千住って面白そう」と感じました。
歩いていると、地元の住民だけではなく観光客も多く目にします。歩みを進めると、ガイドマップのような物を手にしたひとたちが立ち寄っている「千住 街の駅」なる場所があったのでのぞいてみました。
ここは足立区が運営する「街の駅」で、北千住を楽しんでもらうための仕掛けが沢山ほどこされています。
気になっていた“ガイドマップのような物”は、千住で行われているスタンプラリーの台紙でした。区の職員に聞いたところ「スタンプの種類は場所によって違うけどナイショ♡」ということなので、足を運ぶ必要がありそうです。
気になるここでのスタンプは、猫が街の駅の上で昼寝をしている様子でなんとも可愛らしい! 今回は時間の都合で回ることが出来なかったけど、是非とも制覇してみたいと思いました。
一歩路地に入ってみると閑静な住宅街が。細い路地に入っても昔ながらの商店があったりして飽きません。
偶然めぐり合った“最高の天丼”
「せっかく北千住まできたなら、昔ながらの雰囲気があるお店に入りたい」と思い、腹ごしらえできる店を探してみました。
あえてネットでは検索をせずに。
宿場町通り商店街から一本裏に入った通りを歩いていると、年季の入った佇まいの天婦羅屋さんを発見! 普段なら躊躇する店構えだけど、自然と足を踏み込んでいました。
入るとすでに満席。同い年くらいの店主に「ちょっと待っててくださいね」と言われたので店内のメニューを確認して待ちます。
見るからに「平成定食」と「平成天丼」が推しだと思いつつ、聞いてみました。
「なにがオススメですか?」すると店主は「上天丼かな! あっ、席空いたんでどうぞ。」
ながれで「上天丼」を注文してカウンターに座って待ちます。
目の前では、店主が慣れた手つきで天婦羅を揚げていきます。狭い厨房内ではおばさんたちが4名で下ごしらえ。待っている時間も視覚で楽しめます。
お新香をつまみながら、待つこと10分。器から溢れんばかりの天丼が出てきました。
外はサクサク、生地はモッチリ、具はフワフワ。そんな表現がピッタリの天婦羅に甘辛のタレが良くあいます。
あっという間に完食してしまいました。次に訪れた際は「平成天丼」にチャレンジしてみようと思います。
食べている時におばあちゃんが「お弁当作って欲しいんだよ」と器を持ってやってきけど、こころよく受け入れている様子が印象的でした。味はもちろん、店主のひとがらも手伝って、席をたつ時には満面の笑みになっていたのは間違いありません。
このとき、わたしは“最高の天丼”にめぐり合ったと思いました。
今回は、時間の都合で短時間しか滞在することが出来なかったけど、街の雰囲気や住民のひとがらに大満足の時間が過ごせました。きっと、また近いうちに北千住を訪れることになると思います。