日本の商店街の歴史
日本の商店街の歴史は明治時代にさかのぼります。日本の都市化、産業化の発展につれて、全国の主要都市で商店街の組織化が進んでいきました。明治27年に組合を結成した、石川県金沢市の「片町」が最も古い商店街です。ここ「佐竹商店街」は明治31年に組合を結成し、日本で2番目に古い商店街として知られています。
古き良き時代の面影が色濃く残る街並み
通りを歩いていると、昔ながらの外観そのままの場所が多く、タイムスリップしたのではないかという感覚になります。この街並みを活かして、ドラマや映画の撮影をすることが多いようです。最近では「ど根性ガエル」の実写版でもロケが行われました。
パワーの源はここにあった! 皆に愛される洋食屋「ロッキー」
商店街のちょうど真ん中くらいに位置する洋食店。店の前に出ているメニューや薄暗い店内のレトロな雰囲気に惹かれて入ってみました。店内に入ると、地域のお婆ちゃんたちや常連のおじさん、通りかかったカップルなど、老若男女問わず賑わっていました。
東京ウォーカーをはじめ様々なメディアで取り上げられ、食べログでも人気の「ナポリタン」を注文してみました。しっかりした味付けが癖になりそう! もう少し量が多くても良いと感じましたが、650円という安さに大満足です。
店内には、近くの商店で顔を合わせたお婆ちゃんがいたので「ココには良くいらっしゃるんですか?」と尋ねてみました。すると「あたしゃ、もう90になるけど毎日きてるよ! この辺の人はサタケ(佐竹商店街)が大好きだから、ちょっと買い物してココに寄るんだよ」との回答が。
自分の街が本当に好きで、誇りをもっている“地域住民の想い”こそが、この商店街を支えているパワーになっていると感じました。100年以上続く歴史ある街並みを、これからも守り続けていただけると期待しています。