会場は守谷駅から徒歩20分の場所にある「総合基地」。つくばエクスプレスまつり(以下TXまつり)の時だけ特別開放されます。10時頃守谷駅に着き、改札を出ると目に飛びこんできたのは、シャトルバス待ちの長い行列。
会場までの直通列車は事前応募の抽選制で、それ以外の人は徒歩か、無料のシャトルバスを利用して向かいます。
徒歩で来場すると、子どもにはTXの制帽をイメージした紙製サンバイザーがもらえるということで、歩いて向かう家族連れの方も多くみられました。
10時半頃に着くと会場はすでに大賑わい。飲食ブースやイベントコーナーには長蛇の列ができていました。
TXが開業した2005年から毎年開催されているTXまつりは今回で11回目。第1回目は5600人ほどだった来場者も年々増え、昨年は1万人にのぼるほど人気のイベントです。さらに今年はつくばエクスプレス開業10周年を記念して特別な催し物もたくさん用意されているとのことで、例年より多くの人が全国から来場したようです。なんとその数1万9千人ほどだったそう!
車両基地ならではの特別体験が満載
186tもある車両を親子で一緒に引っ張る「電車と綱引き」や保守用機械に触れる「タイタンパー体験」、各種設備について模型等を使って仕組みを学べる「技術コーナー」など、基地ならではの貴重な体験ができるのもTXまつりの魅力。
綱引きは車両の重さ(186t)と聞き「大変そう……」と思って見ていましたが、意外とすんなり動いてびっくり。車両が動くと歓声があがり、子ども達はみんな満足げな表情でした。「タイタンパー」とは、砕石や砂利などのバラストを振動で枕木の下に詰め込む、電動式の機械。ダダダダッと大きな音で動く機械に身体ごと揺らしながら体験している子ども達の様子が可愛かったです。
緊急時や作業時に使用する沿線電話機や排水槽から雨水を排出するポンプ運転の模型など体験できる「技術コーナー」。普段は見ることのない特殊な機械に、子ども達は興味津々。
特に人気の運転台見学や洗車台乗車体験は事前応募制(抽選)で、洗車台乗車体験については約3倍の倍率だったのだとか。どのブースも見ているだけでも面白く、子どもだけでなく大人も十分楽しめます。
大きなブラシが回る洗車台に電車が入っていく「洗車台体験」。最初に薬剤で磨かれ、水で流し、最後に水滴の跡がつかないように「シリカ水」という霧状の水を撒くという3段階で行われるのだそうです。
洗車台体験には、ママお手製のTX制服(カバンも帽子も全部手作り!)で参加するTXが大好きという男の子の姿も。「TX好きなの?」と声をかけると「4つもTX(模型)を持ってるの!」とカバンの中のグッズを見せてくれたり、熱いTX愛をアピールしてくれました。洗車台体験の感想を聞くと「とっても楽しかった」とのこと。
さて、今年のTXまつりの最大の話題といえば、これら毎回大好評の体験に加えて、初の車両工場が公開されたことです。大きな車両工場の中の様子もたっぷり撮影してきましたので、次の記事でご紹介します! お楽しみに!