自分だけの秘密の時間を過ごしたい「アンヂェラス」
浅草オレンジ通りの喫茶店といえば、「アンヂェラス」。創業は昭和21年で、多くの文豪や漫画家などの文化人に愛されてきた喫茶店なのだそう。ダッチコーヒー(水だしのコーヒー)発祥の地といわれています。
中に入ると左手にケーキのショーケース、奥には客席が見えます。この日は階段をあがって2階に案内されました。仕切りや植木などのおかげで、隠れ家のような雰囲気。読書や静かな会話を楽しみたい場所です。2階は天井が低いのですが圧迫感はなくて、間接照明のやわらかい光が落ち着きます。
ダッチコーヒーは、氷とコーヒーが別に運ばれてきて、お店の方がテーブルで注いでくれます。後味がすっきりしていて、何倍でも飲めそう。ケーキはお店と同じ名前の名物「アンヂェラス」(330円)をいただきました。チョコとホワイトの2種類が定番ですが、この日は季節限定の“塩キャラメル”を。ロールケーキが濃厚なバタークリームでコーティングされていて、小さめサイズだけど満足感があります。
「アンヂェラス」
東京都台東区浅草1丁目17-6
03-3841-9761
営業時間⁄11:00~19:00
休日⁄月曜日(祝日除く)
※TOP画像は「アンヂェラス」のブレンドコーヒー&ショコラです。
喧騒も素敵なBGMに! 「ローヤル珈琲店」
レトロな外観と、外から窓ごしに見える焙煎機が目印の「ローヤル珈琲店」。創業は昭和37年です。辺りが暗くなってくると、中からもれてくるあたたかい光と、なにやら懐かしい雰囲気に引き寄せられます。
入口に何席かあって、一段上がると、大きな鏡やシャンデリアなど華やかな空間が広がります。私が案内された入口付近は、壁がヨーロッパの通りを舞台のセットにしたような作りになっていました。石作りの壁やカフェカーテン、街頭風の照明など。椅子のストライプもいい感じです。
注文したのは、TVでも紹介されたことがあるというローストポーク入りの「ホットサンド」(500円)とブレンド珈琲(480円)。ホットサンドにはサラダとポテトチップスがついてました。とろーりチーズと厚めのローストポークが美味しい! 珈琲は、毎日お店で焙煎されているそうですよ。席の場所によるかもしれませんが、お客さんのざわざわとした話し声もほどよいBGMになって、昔からの社交場というような雰囲気が楽しめました。
「ローヤル珈琲店」
東京都台東区浅草1-39-7
03-3844-3012
営業時間/9:00~21:00
くつろぎの昭和空間「マウンテン」
雷門通りにある「マウンテン」は、昭和23年創業。1階は戦後から変わらないという内観の純喫茶で、2階ではお好み焼きやもんじゃ焼きがいただけます。外観はとてもシンプルなのですが、のれんや看板でおすすめは何か一目瞭然。スカイツリーパフェでも有名なお店ですね。
店内は、田舎のおばあちゃんの家にあったような古い置物もあれば、ヨーロッパ風のステンドグラスや、富士山ののれんなど、
いろいろ……。でも不思議とまとまりがあってなじんでます。23時まであいているので、仕事が遅くなったときも寄れるのが嬉しいですね。食事メニューも充実していました。
この日いただいたのは、名物「クリームあんみつ」に白玉をプラスした「白玉クリームあんみつ」(950円)。ソフトクリームたっぷりで、沖縄産の黒糖を使った自家製あんこに、フルーツ、白玉、かんてんが入っていました。あんこの甘さはなんだか癒されます。
「マウンテン」
東京都台東区浅草1-8-2
03-3841-0172
営業時間/11:30~23:00
浅草は、朱色の浅草寺やオレンジ色の街燈、仲見世通りなど、街自体が懐かしい雰囲気。喫茶店を出たらいきなり大都会!とならずに、駅まではしばらく雰囲気に浸れるのがいいなと思います。今回はどのお店も仕事帰りに利用したので、ちょっぴりムーディーな雰囲気となっていますが……。一人でまったりできる浅草も素敵です。